ひとりごと
どうでもいいことではあるが
変な検索ワードで訪問されるとちょっとムカつく
昨日は
常陸宮悠仁さま
っていうのがあった。
悠仁親王殿下は秋篠宮だよ とその人をとっつかまえて言いたくなる。
もちろん、私は間違った表記はしていない。
そんな検索ワードでも辿り着けてしまうのか…
変な検索ワードで訪問されるとちょっとムカつく
昨日は
常陸宮悠仁さま
っていうのがあった。
悠仁親王殿下は秋篠宮だよ とその人をとっつかまえて言いたくなる。
もちろん、私は間違った表記はしていない。
そんな検索ワードでも辿り着けてしまうのか…
日記(12/10)
ようやく最高裁裁判官の国民審査の公報が来た。
遅いよ。
最高裁裁判官の国民審査は、自分から関心を持っていろいろ調べない限り
情報や資料が少なくて、審査しようがない。
×をつける人なんていないだろうという前提なのではないだろうか。
遅いよ。
最高裁裁判官の国民審査は、自分から関心を持っていろいろ調べない限り
情報や資料が少なくて、審査しようがない。
×をつける人なんていないだろうという前提なのではないだろうか。
日記(12/15)
今日はとても寒かった。
昨日は選挙だった。
引越をして選挙区が変わってから初めての選挙。
自民・民主・共産の三名の候補者なので何も迷うことはなし。
前の選挙区の自民党議員は人柄も含めてかなり支持していた。
現在の選挙区の自民党議員はそれほどでもないが
かといって民主党のKさんは、人も含めて受け付けないし、やはり選択肢はひとつしかない。
Kさんは今回の選挙期間中、二度ほど道端で見かけたが
横断歩道で渡ってきた人を待ちかまえて、握手しようとしていた。
私の方にも向かってきたが、「こっちに来るな」ビームを強力に発したら
途中まで駆け寄ってきていたのに、避けてくれた。
他にも握手拒否した人が何人かいた。
選挙カーの「こ●り こ●り」名前連呼の節(それ用に一時的に雇った人の声だと思う)が、
以前に書いたことのある原発反対デモの(なかの一部の人の)気持ちの悪い節と声にそっくりで、それも悪印象。
とにかく、当選しなくてよかった。
ところで下記のような分析をしている記事を読んだが、なるほどと思う部分もあるものの
的外れだなと思う部分もある。
総選挙「唯一の敗者」とは?「次世代の党」壊滅の意味とその分析
古谷経衡
2014年12月15日 7時45分
http://bylines.news.yahoo.co.jp/furuyatsunehira/20141215-00041509/
私はⅡ型に属するけど、選挙区に次世代の党がいないんだからしょうがない。
そもそも、自民党も次世代も一部の人を支持しているだけ。
どの党を支持するかと問われれば保守色の強いこの二党を挙げるけど
どちらにしても全支持ではない。
昨日は選挙だった。
引越をして選挙区が変わってから初めての選挙。
自民・民主・共産の三名の候補者なので何も迷うことはなし。
前の選挙区の自民党議員は人柄も含めてかなり支持していた。
現在の選挙区の自民党議員はそれほどでもないが
かといって民主党のKさんは、人も含めて受け付けないし、やはり選択肢はひとつしかない。
Kさんは今回の選挙期間中、二度ほど道端で見かけたが
横断歩道で渡ってきた人を待ちかまえて、握手しようとしていた。
私の方にも向かってきたが、「こっちに来るな」ビームを強力に発したら
途中まで駆け寄ってきていたのに、避けてくれた。
他にも握手拒否した人が何人かいた。
選挙カーの「こ●り こ●り」名前連呼の節(それ用に一時的に雇った人の声だと思う)が、
以前に書いたことのある原発反対デモの(なかの一部の人の)気持ちの悪い節と声にそっくりで、それも悪印象。
とにかく、当選しなくてよかった。
ところで下記のような分析をしている記事を読んだが、なるほどと思う部分もあるものの
的外れだなと思う部分もある。
総選挙「唯一の敗者」とは?「次世代の党」壊滅の意味とその分析
古谷経衡
2014年12月15日 7時45分
http://bylines.news.yahoo.co.jp/furuyatsunehira/20141215-00041509/
私はⅡ型に属するけど、選挙区に次世代の党がいないんだからしょうがない。
そもそも、自民党も次世代も一部の人を支持しているだけ。
どの党を支持するかと問われれば保守色の強いこの二党を挙げるけど
どちらにしても全支持ではない。
総選挙「唯一の敗者」とは?「次世代の党」壊滅の意味とその分析
総選挙「唯一の敗者」とは?「次世代の党」壊滅の意味とその分析
古谷経衡 | 評論家/著述家
2014年12月15日 7時45分
http://bylines.news.yahoo.co.jp/furuyatsunehira/20141215-00041509/
・「一人負け」の次世代
第47回衆議院議員総選挙の結果が出揃った。
自民党は改選前(293)からわずかに2議席減らして291議席。
公明党は同じく4議席増の35議席。
結果、自公の与党では改選前から2議席増の上積みとなった。
しかも選挙区定数が5削減された事を考えると、
「さらに増」と言えなくもない。自公政権にとっては「大勝利」である。
一方、民主党は海江田党首が落選という衝撃の事態に陥ったとはいえ、
11議席増の73議席で「そこそこの数字」。
苦戦が予想された維新は、1議席減の41議席を確保し「かなり善戦」。
選挙のたびに「消滅」が危惧された社民党は
現有2議席を死守して何とか「踏ん張」り、
逆に共産党は改選前の3倍弱となる21議席を獲得して
大きく躍進し、「大勝利」である。
そんな中、「自民党より右」を掲げて選挙戦を戦った次世代の党。
改選前の19議席から、ほぼ10分の1の「2議席」にとどまり、
社民党と同数となってしまうという壊滅的敗北を喫した。
今次の選挙で「唯一の敗者」がいるとすれば、
明らかに「次世代の党」というよりほか無い。
・誰が次世代の党を支持したのか
次世代の党は旧太陽の党の田母神俊雄、西村眞悟の両氏を公認し、
さらに一時引退も噂された石原慎太郎氏も比例擁立したが、
結果、比例で一議席も獲得することが出来ず、
わずかに小選挙区で、元来地盤のある平沼(岡山)・園田(熊本)の
両2名が当選したにとどまった。
「自民党の右に確固たる軸を作る」をスローガンに戦った次世代の党は、
ネットでの広報活動を積極的に行うなど当初からネット重視を鮮明にした。
若い人たちは新聞やテレビよりも、
インターネットでニュースを得ていると思う。
我が党はネットでの人気は野党第1党だ。
ネットでは若い人たちの保守化傾向は強い。
従って次世代の党の支持も高いと思う
出典:「ネットでの人気は野党第1党だ」
次世代・山田幹事長
このように明らかに次世代の党は
「ネット保守(ネット右翼とも)」を意識し、
また彼ら(ネット保守)もそれに応える形で、
「ネット保守」から広範な支持を集めたこと
(それが若者かどうかは兎も角)は間違いない。
私は「ネット保守」を「2002年頃から登場し始めた、
ネット上で保守的、右派的な言説を行う人々」と定義しているが、
次世代の党を支持した人々は、
明らかにこの「自民党より右」を謳った同党の主張に賛同するネット上の人々が多かった。
一方、「ネット保守」の対義語として私が使用する「保守」という言葉は、
「自民党清和会が主張するタカ派的価値観」を支持する
非ネットを出自とした伝統的な自民党支持層(産経・正論路線)のことを指す。
次世代の党の支持層の核となっているのは「ネット保守」だが、
ネットの普及により「保守」と「ネット保守」が
部分的に重複している場合がある。
が、話がややこしくなるので次世代の党は
「ネット保守」をその支持の中核にした、という前提で話を進めたい。
・「ネット保守」の中でも更に最右翼に支持された次世代
しかし、いきなり前提を翻すようだが今次の選挙では
「ネット保守」の全てが次世代の党を応援していたわけではない。
今次の選挙における、
「ネット保守」の投票行動を概観するとおおよそ次のように成る。

「ネット保守」の多くは、基本的に憲法9条改正や外交安保政策で
タカ派的傾向が強い、第二次安倍政権について好意的である。
つまり、本来「ネット保守」はその投票先が自民党になるはずだが、
「自民党より右」を標榜する次世代の党の誕生で、
自民党支持でありながら次世代の党を支持する、
という倒錯した状況が生まれることになった。
自民党を支持する「ネット保守」の少なくない数の人々は、
上手一番左の「1型」、小選挙区も比例代表も自民に投票した。
この投票行動は、ストレートに安倍政権への応援に成る。
ただ、上図の「2型」「3型」の場合だと、
小選挙区は自民だが比例は次世代、選挙区と比例の両方が次世代、
という風に、「保守色」が強まるに連れて
「次世代」の成分が高まっていく、という現象が見られた。
実際、在特会(在日特権を許さない市民の会)の元会長は、
自身のツイッターで
「小選挙区も比例も次世代」に投票した(期日前)ことを明かした(12月9日)。
朝一期日前投票に赴き小選挙区・比例ともに次世代の党に一票を投じてきました。
出典:桜井誠Twitter@Dronpa01(2014.12.9)
「ネット保守」の中でも、更に右派色、保守色が強くなればなるほど、
次世代の選択肢が増えていくことは興味深い。
在特会に代表される、「ネット保守」の中にあって
最も過激な「行動する保守」に親和性を感じてる人々の多くが、
SNS上などでこぞって次世代の党応援を打ち出していたことからも、
その傾向は伺える。
・「自公分離論」と「君側の奸理論」の瓦解
「自民党支持でありながら投票先は次世代」というこの矛盾を解決するために、
考案されたのが「自公分離論(離間論)」である。
つまり、「現在、自民党と連立を組む公明党は憲法9条改正を妨害し、
集団的自衛権の解釈変更を骨ぬきにしたので、邪魔な存在である。
公明党に代わって次世代の党が連立入りすれば、公明党を追放し、
自民党が持つ本来の”保守色”が発揮されるだろう」というものである。
この「自公分離論」は東京12区のから立候補した田母神俊雄元航空幕僚長も、
同区の太田昭宏氏(公明党党首)と競ったときに、盛んに口にしていた言葉だ。
この「自公分離論」によって、
「自民党支持でありながら投票先は次世代」という矛盾の解決を一気に図ろうとした。
しかし、どう考えてもこの理屈は無理筋であった。
安倍首相自身が
「公明党と連立を解消して次世代をパートナーにしたい」
と発言したことは一度もないばかりか、
舛添都知事と共に自ら東京12区に乗り込んで
太田氏を応援・激励した(2014年12月8日)。
「安倍首相は本当は、私と組みたいに決まっているが、
周りの大臣や官僚が邪魔をして本心を言わないだけ」という、
典型的な「君側の奸理論(善人の君主が、周囲の人間に騙されている)」こそが
「自公分離論」だが、安倍首相自身の行動によって、脆くもこの理屈は瓦解した。
・タブーブタのウソと「穏健なネット保守層」の離反
また、次世代の党がPRのために製作した「タブーブタのうた」という
ネット上の広報ビデオも、各方面で物議をかもした。
その中では「生活保護のタブー」と称して、「
日本の生活保護なのに 日本国民なぜ少ない
僕らの税金つかうのに 外国人なぜ8倍」というフレーズが登場した。
日本の生活保護は、その97%が日本人世帯に支給されているのであって、
「日本人は少ない」どころか、日本人の受給が圧倒的である。
「外国人なぜ8倍」というのは、次世代の党の公式見解では
「在日コリアンの受給世帯の割合と日本人の保護人員を比べたのも」
というものだが、そもそも人員と世帯を比較することはかなり無理がある。
「外国人」と謳っているのに、実際に指し示すのは「在日コリアン」であり、
その数字にも統計的な根拠はない。
ちなみに、在日コリアンの生活保護受給世帯の割合は約14%と、
全世帯の受給率3.1%の約4.7倍と成る。
確かにこれは高率だが、それなら「在日コリアンの受給率なぜ4.7倍」
とするべきであって「外国人なぜ8倍」のフレーズの根拠はやはりない。
4と8では全然違う。こういう細かいところに、
政党の善悪を判断するバロメーターがある。
有権者は冷静にその部分を見つめている。
このような「自公離間論」のそもそもの無理筋と、
「タブーブタのうた」に代表される、
「そもそも事実ではないことをタブーと称して、
それに斬り込むという理論の乱雑さ」が影響して、
「ネット保守」の少なくない一部は、
従前通り「小選挙区も、比例も、自民党」という上図「1型」の投票行動を選んだ。
2014年2月の東京都知事選の折り、
「史上初のネット保守独自候補」とされた
田母神俊雄氏を支持した「ネット保守」の人々が、
私の知る限り少なくない数
「今回は次世代の党は支持できないので、順当に自民党に入れる」と回答している。
投票日の前日、12月13日に次世代の党の田母神候補は
東京都・赤羽駅東口で演説を行った。
寒風吹きすさぶ中、私も見に行った。
明らかに、都知事選挙の時の熱気は失われていた。
その後、太田候補が同じ場所で最後の演説を行ったが、
支持母体の動員もあってか黒山の人だかりだった。
誰がどう観ても明らかに無理筋な「自公分離論」と、
次世代の党の事実に正確ではない広報のやり方が、
有権者を離反させていると感じた。
・「ネット保守=250万人説」の証明
私は2014年の2月10日に、都知事選挙の結果を独自に分析し、
「日本全国のネット保守人口は約250万人(200万人~250万人の間)」とする論考を発表した。
では、今回の衆院選挙では、「ネット保守」から広範な支持を受けたとされる
次世代の党の得票数は幾らだったのだろうか。
全国の比例ブロックの次世代の党の獲得総数をまとめた所、
その総数は「約141万票」であった。
これでもなお、私の推計から60万票から100万票、
開きがあるので「当たらずも遠からず」というところだ。
が、上記のように「小選挙区も、比例も自民」という
「ネット保守」の中でも比較的穏健なクラスタが「離反」していることを鑑みると、
「ネット保守(250万人)の半分強から3分の2が次世代に投票した」
と仮定すれば、約120万~160万票の比例票ということになる。
これが実際には141万票だったのだから
「ほぼ私の推測の通り」だったということができると思う。
またこの予想では、「ネット保守は国会議員にして2~3議席分の勢力」としたが、
今回、比例では獲得に至らなかったものの、
小選挙区で次世代は2議席を獲得したから予想通りの結果である。
これが参院選の全国比例だった場合は、
前回の参院選でほぼ同数(約126万票)で社民党が1議席を得ているので、
投票率にもよるが恐らく次世代の党は1~2議席を獲得していたと思われる。
こちらもほぼ、私の予想通りである。
「ネット保守」の全国的趨勢が、今回の選挙で改めて浮き彫りになったと言える。
・「自民党より右」の否定
今次選挙の唯一の敗者である次世代の党の獲得議席「2」が意味するものはなにか。
それは端的に言えば「自民党より右」の存在を、
有権者が明確に拒絶した、ということである。
今次の選挙を通じて日本人が出した答えは、
「安倍政権を積極的に全肯定はしないが、強く否定はしない。
でもあんまり過激なのは駄目だよ。
とりあえず2年じゃ分からないから、もうしばらくやってみては」という事に尽きると思う。
この中の「あんまり過激なのは駄目」というのは、
「自民党より右」を標榜し、余りに現実の政治力学や事実ベースを無視した主張を繰り広げた、
次世代の党の「余りにも過激な主張」へのNOとイコールだ。
生活保護の不正受給は確かに許されるものではないが、
事実に基づかない生活保護批判は、時として外国人一般への呪詛と読み取られる。
既に述べたとおり、「ネット保守」の中でも、
右派成分が特に強い在特会に代表される「行動する保守」が、
次世代の党への支持と親和性が高いことは既に述べたとおりだ。
次世代の党の支持者の全てが差別やヘイトスピーチを肯定している、
と断定しているわけではないが、
明らかに差別やヘイトスピーチと親和性の高い人々が、
今回こぞって次世代の党を応援したことは、事実である。
それに対するNOが、今回の選挙で有権者からつきつけられたのは、
否定のしようのない事実だ。
安倍首相は、自身の発言として、
「特定の外国人に対するヘイトスピーチには断固反対」の意見を明言している。
実際、2014年11月には、法務省が「ヘイトスピーチ禁止の啓発活動」を開始し、
主にネット上での差別的発言の禁止を周知している処である。
更には、2014年12月11日には、
京都市で在特会会員らが行った差別的な街宣に対する損害賠償の訴訟の上告審が、
在特会の上告棄却(最高裁)という形で確定した。
事実に基づかない、粗悪で過激な差別の表現は、国をあげて取り締まり、
抑制する方向性が現政権下で明確に示されている。
差別を憎み、断固反対する「良心のネット保守」は、
今回、次世代の党からこぞって離反した。
また、そういった関係性を知らない大多数の有権者は、
皮膚感覚として「自民党より右」を標榜する次世代の党を黙殺し、
彼らに一票を投じようとはしなかった。
・「ネット保守」の実勢を読み違えた次世代
ネットの世界の、一部のクラスタによる熱狂的な支持を観て、
「我が党はネットでの人気は野党第1党だ。
ネットでは若い人たちの保守化傾向は強い。従って次世代の党の支持も高い」
(前出・次世代の党、幹事長談話)のような「錯覚」に陥り、
彼らの好むような、過激な保守色を次世代の党が全面に打ち出したことは容易に想像できる。
次世代の党は、そもそも維新の所属議員であった。
橋下徹氏の個人的人気と相俟った「維新ブーム」が
2012年の総選挙で沸き起こると、維新の躍進に乗じて、
後に分離独立する「次世代の党」のメンバーが多数当選した。
橋下人気・維新ブームに乗っかったに過ぎない次世代の党が、
あくまでネット上に「保守の大票田」があると錯覚したのが、
最大の間違いだと思う。
私が予想したように「ネット保守」はそもそも、
そこまでの大勢力に至ってはいない。
拙著『若者は本当に右傾化しているのか』(アスペクト)で指摘したとおり、
「ネット保守」は若者ではなく、
およそ40代とか50代の中高年層が主軸であって、
「若者」の世界ではない。
インターネット=若者という図式は、とっくの昔に瓦解した旧世界のネット観である。
ネットの実勢も、「ネット保守」の実勢も、
全く読み違えた次世代の党が壊滅したのは必然といえる。
有権者の多くは、
「安倍政権には疑問はあるが、さりとて野党に期待すべき代案はない」という
消極的な姿勢で、自民党に一票を入れたことは想像に難くない。
安倍政権を批判的に見る人は、「安倍政権は極右だ」などというが、
それは行き過ぎである。有権者の多くは、たとえ消去法であっても、
「自民党より右」を否定し、より現実的な安倍政権を普通の皮膚感覚で選んだ。
少なくとも自民党の獲得議席は静かにそれを物語っている。
・示された日本人の良心~ネット保守は「国会議員2議席分」
今回の選挙で示されたのは、日本人の常識性と、穏健性と、逞しさである。
「2年では、なんにも判断しようがないでしょう」という常識的な判断こそが、
日本人の出した回答だ。そこには、殊更天下国家論や、
事実に基づかない外国人攻撃が入り込む余地はなかった。
次世代の党の失敗は、「ネット保守」を過大評価しすぎたことに尽きる。
多分、都知事選挙の折、60万票を取った田母神候補が、
単純に東京都の人口の10倍が日本人の人口ということで、
600万票とか、700万票取れると考えていた
(となると、比例での獲得議席は公明党と同等程度の2
0―30議席=自公分離論の誕生)のだと思う。
しかし、実際の有権者は冷静に判断している。
無理筋で極端な理屈は、常に日本人の「常識」から排除される。
「ネット保守(の中でも更に濃い人々)」の実勢が、
「国会議員2人分」であることが判明した今、
現有議席を維持した安倍政権は、
何の気なしに、「ネット保守スルー」の政策を取り始めると予想される。
現状ですらヘイトスピーチ抑制の方向を示している安倍政権だが、
「ネット保守」の票田が予想以上に少ないことが示されたので、
躊躇なく「ヘイト規制法」などの立法を行う可能性がある
(ただ私は、実効性などの観点から反対ではあるが)。
更に「行動する保守」などへの規制も、ますます進むことだろうと思う。
ネット上で湧き上がる、時として差別的な言説の数々は、
「日本人一般の常識から外れた、ごく一部の人々による行い」であることが確認された今、
政権与党にとっての「ネット保守」の比重は、殆どゼロに近しいものとなったのだから。
安倍政権を100%信任したのではない。自民党に手放しでハンドリングを任せたわけではない。
今次の選挙は、過去最低の投票率も相まって「消去法」での現政権支持だ。そ
の中で、私は「現実的で穏健な保守」に期待する。
「自民党より右」を否定した有権者が望むのは、
差別や民族呪詛に断固NOを発する、弱者にやさしい穏健で微温的な、
常識的な感覚の「保守」の確立ではないのか。
*参考「自民党より右は評価されるか」
*最新の議席が更新されたましたので、冒頭の自公議席の表現を若干修正しました(2014.12.15)
古谷経衡 | 評論家/著述家
2014年12月15日 7時45分
http://bylines.news.yahoo.co.jp/furuyatsunehira/20141215-00041509/
・「一人負け」の次世代
第47回衆議院議員総選挙の結果が出揃った。
自民党は改選前(293)からわずかに2議席減らして291議席。
公明党は同じく4議席増の35議席。
結果、自公の与党では改選前から2議席増の上積みとなった。
しかも選挙区定数が5削減された事を考えると、
「さらに増」と言えなくもない。自公政権にとっては「大勝利」である。
一方、民主党は海江田党首が落選という衝撃の事態に陥ったとはいえ、
11議席増の73議席で「そこそこの数字」。
苦戦が予想された維新は、1議席減の41議席を確保し「かなり善戦」。
選挙のたびに「消滅」が危惧された社民党は
現有2議席を死守して何とか「踏ん張」り、
逆に共産党は改選前の3倍弱となる21議席を獲得して
大きく躍進し、「大勝利」である。
そんな中、「自民党より右」を掲げて選挙戦を戦った次世代の党。
改選前の19議席から、ほぼ10分の1の「2議席」にとどまり、
社民党と同数となってしまうという壊滅的敗北を喫した。
今次の選挙で「唯一の敗者」がいるとすれば、
明らかに「次世代の党」というよりほか無い。
・誰が次世代の党を支持したのか
次世代の党は旧太陽の党の田母神俊雄、西村眞悟の両氏を公認し、
さらに一時引退も噂された石原慎太郎氏も比例擁立したが、
結果、比例で一議席も獲得することが出来ず、
わずかに小選挙区で、元来地盤のある平沼(岡山)・園田(熊本)の
両2名が当選したにとどまった。
「自民党の右に確固たる軸を作る」をスローガンに戦った次世代の党は、
ネットでの広報活動を積極的に行うなど当初からネット重視を鮮明にした。
若い人たちは新聞やテレビよりも、
インターネットでニュースを得ていると思う。
我が党はネットでの人気は野党第1党だ。
ネットでは若い人たちの保守化傾向は強い。
従って次世代の党の支持も高いと思う
出典:「ネットでの人気は野党第1党だ」
次世代・山田幹事長
このように明らかに次世代の党は
「ネット保守(ネット右翼とも)」を意識し、
また彼ら(ネット保守)もそれに応える形で、
「ネット保守」から広範な支持を集めたこと
(それが若者かどうかは兎も角)は間違いない。
私は「ネット保守」を「2002年頃から登場し始めた、
ネット上で保守的、右派的な言説を行う人々」と定義しているが、
次世代の党を支持した人々は、
明らかにこの「自民党より右」を謳った同党の主張に賛同するネット上の人々が多かった。
一方、「ネット保守」の対義語として私が使用する「保守」という言葉は、
「自民党清和会が主張するタカ派的価値観」を支持する
非ネットを出自とした伝統的な自民党支持層(産経・正論路線)のことを指す。
次世代の党の支持層の核となっているのは「ネット保守」だが、
ネットの普及により「保守」と「ネット保守」が
部分的に重複している場合がある。
が、話がややこしくなるので次世代の党は
「ネット保守」をその支持の中核にした、という前提で話を進めたい。
・「ネット保守」の中でも更に最右翼に支持された次世代
しかし、いきなり前提を翻すようだが今次の選挙では
「ネット保守」の全てが次世代の党を応援していたわけではない。
今次の選挙における、
「ネット保守」の投票行動を概観するとおおよそ次のように成る。

「ネット保守」の多くは、基本的に憲法9条改正や外交安保政策で
タカ派的傾向が強い、第二次安倍政権について好意的である。
つまり、本来「ネット保守」はその投票先が自民党になるはずだが、
「自民党より右」を標榜する次世代の党の誕生で、
自民党支持でありながら次世代の党を支持する、
という倒錯した状況が生まれることになった。
自民党を支持する「ネット保守」の少なくない数の人々は、
上手一番左の「1型」、小選挙区も比例代表も自民に投票した。
この投票行動は、ストレートに安倍政権への応援に成る。
ただ、上図の「2型」「3型」の場合だと、
小選挙区は自民だが比例は次世代、選挙区と比例の両方が次世代、
という風に、「保守色」が強まるに連れて
「次世代」の成分が高まっていく、という現象が見られた。
実際、在特会(在日特権を許さない市民の会)の元会長は、
自身のツイッターで
「小選挙区も比例も次世代」に投票した(期日前)ことを明かした(12月9日)。
朝一期日前投票に赴き小選挙区・比例ともに次世代の党に一票を投じてきました。
出典:桜井誠Twitter@Dronpa01(2014.12.9)
「ネット保守」の中でも、更に右派色、保守色が強くなればなるほど、
次世代の選択肢が増えていくことは興味深い。
在特会に代表される、「ネット保守」の中にあって
最も過激な「行動する保守」に親和性を感じてる人々の多くが、
SNS上などでこぞって次世代の党応援を打ち出していたことからも、
その傾向は伺える。
・「自公分離論」と「君側の奸理論」の瓦解
「自民党支持でありながら投票先は次世代」というこの矛盾を解決するために、
考案されたのが「自公分離論(離間論)」である。
つまり、「現在、自民党と連立を組む公明党は憲法9条改正を妨害し、
集団的自衛権の解釈変更を骨ぬきにしたので、邪魔な存在である。
公明党に代わって次世代の党が連立入りすれば、公明党を追放し、
自民党が持つ本来の”保守色”が発揮されるだろう」というものである。
この「自公分離論」は東京12区のから立候補した田母神俊雄元航空幕僚長も、
同区の太田昭宏氏(公明党党首)と競ったときに、盛んに口にしていた言葉だ。
この「自公分離論」によって、
「自民党支持でありながら投票先は次世代」という矛盾の解決を一気に図ろうとした。
しかし、どう考えてもこの理屈は無理筋であった。
安倍首相自身が
「公明党と連立を解消して次世代をパートナーにしたい」
と発言したことは一度もないばかりか、
舛添都知事と共に自ら東京12区に乗り込んで
太田氏を応援・激励した(2014年12月8日)。
「安倍首相は本当は、私と組みたいに決まっているが、
周りの大臣や官僚が邪魔をして本心を言わないだけ」という、
典型的な「君側の奸理論(善人の君主が、周囲の人間に騙されている)」こそが
「自公分離論」だが、安倍首相自身の行動によって、脆くもこの理屈は瓦解した。
・タブーブタのウソと「穏健なネット保守層」の離反
また、次世代の党がPRのために製作した「タブーブタのうた」という
ネット上の広報ビデオも、各方面で物議をかもした。
その中では「生活保護のタブー」と称して、「
日本の生活保護なのに 日本国民なぜ少ない
僕らの税金つかうのに 外国人なぜ8倍」というフレーズが登場した。
日本の生活保護は、その97%が日本人世帯に支給されているのであって、
「日本人は少ない」どころか、日本人の受給が圧倒的である。
「外国人なぜ8倍」というのは、次世代の党の公式見解では
「在日コリアンの受給世帯の割合と日本人の保護人員を比べたのも」
というものだが、そもそも人員と世帯を比較することはかなり無理がある。
「外国人」と謳っているのに、実際に指し示すのは「在日コリアン」であり、
その数字にも統計的な根拠はない。
ちなみに、在日コリアンの生活保護受給世帯の割合は約14%と、
全世帯の受給率3.1%の約4.7倍と成る。
確かにこれは高率だが、それなら「在日コリアンの受給率なぜ4.7倍」
とするべきであって「外国人なぜ8倍」のフレーズの根拠はやはりない。
4と8では全然違う。こういう細かいところに、
政党の善悪を判断するバロメーターがある。
有権者は冷静にその部分を見つめている。
このような「自公離間論」のそもそもの無理筋と、
「タブーブタのうた」に代表される、
「そもそも事実ではないことをタブーと称して、
それに斬り込むという理論の乱雑さ」が影響して、
「ネット保守」の少なくない一部は、
従前通り「小選挙区も、比例も、自民党」という上図「1型」の投票行動を選んだ。
2014年2月の東京都知事選の折り、
「史上初のネット保守独自候補」とされた
田母神俊雄氏を支持した「ネット保守」の人々が、
私の知る限り少なくない数
「今回は次世代の党は支持できないので、順当に自民党に入れる」と回答している。
投票日の前日、12月13日に次世代の党の田母神候補は
東京都・赤羽駅東口で演説を行った。
寒風吹きすさぶ中、私も見に行った。
明らかに、都知事選挙の時の熱気は失われていた。
その後、太田候補が同じ場所で最後の演説を行ったが、
支持母体の動員もあってか黒山の人だかりだった。
誰がどう観ても明らかに無理筋な「自公分離論」と、
次世代の党の事実に正確ではない広報のやり方が、
有権者を離反させていると感じた。
・「ネット保守=250万人説」の証明
私は2014年の2月10日に、都知事選挙の結果を独自に分析し、
「日本全国のネット保守人口は約250万人(200万人~250万人の間)」とする論考を発表した。
では、今回の衆院選挙では、「ネット保守」から広範な支持を受けたとされる
次世代の党の得票数は幾らだったのだろうか。
全国の比例ブロックの次世代の党の獲得総数をまとめた所、
その総数は「約141万票」であった。
これでもなお、私の推計から60万票から100万票、
開きがあるので「当たらずも遠からず」というところだ。
が、上記のように「小選挙区も、比例も自民」という
「ネット保守」の中でも比較的穏健なクラスタが「離反」していることを鑑みると、
「ネット保守(250万人)の半分強から3分の2が次世代に投票した」
と仮定すれば、約120万~160万票の比例票ということになる。
これが実際には141万票だったのだから
「ほぼ私の推測の通り」だったということができると思う。
またこの予想では、「ネット保守は国会議員にして2~3議席分の勢力」としたが、
今回、比例では獲得に至らなかったものの、
小選挙区で次世代は2議席を獲得したから予想通りの結果である。
これが参院選の全国比例だった場合は、
前回の参院選でほぼ同数(約126万票)で社民党が1議席を得ているので、
投票率にもよるが恐らく次世代の党は1~2議席を獲得していたと思われる。
こちらもほぼ、私の予想通りである。
「ネット保守」の全国的趨勢が、今回の選挙で改めて浮き彫りになったと言える。
・「自民党より右」の否定
今次選挙の唯一の敗者である次世代の党の獲得議席「2」が意味するものはなにか。
それは端的に言えば「自民党より右」の存在を、
有権者が明確に拒絶した、ということである。
今次の選挙を通じて日本人が出した答えは、
「安倍政権を積極的に全肯定はしないが、強く否定はしない。
でもあんまり過激なのは駄目だよ。
とりあえず2年じゃ分からないから、もうしばらくやってみては」という事に尽きると思う。
この中の「あんまり過激なのは駄目」というのは、
「自民党より右」を標榜し、余りに現実の政治力学や事実ベースを無視した主張を繰り広げた、
次世代の党の「余りにも過激な主張」へのNOとイコールだ。
生活保護の不正受給は確かに許されるものではないが、
事実に基づかない生活保護批判は、時として外国人一般への呪詛と読み取られる。
既に述べたとおり、「ネット保守」の中でも、
右派成分が特に強い在特会に代表される「行動する保守」が、
次世代の党への支持と親和性が高いことは既に述べたとおりだ。
次世代の党の支持者の全てが差別やヘイトスピーチを肯定している、
と断定しているわけではないが、
明らかに差別やヘイトスピーチと親和性の高い人々が、
今回こぞって次世代の党を応援したことは、事実である。
それに対するNOが、今回の選挙で有権者からつきつけられたのは、
否定のしようのない事実だ。
安倍首相は、自身の発言として、
「特定の外国人に対するヘイトスピーチには断固反対」の意見を明言している。
実際、2014年11月には、法務省が「ヘイトスピーチ禁止の啓発活動」を開始し、
主にネット上での差別的発言の禁止を周知している処である。
更には、2014年12月11日には、
京都市で在特会会員らが行った差別的な街宣に対する損害賠償の訴訟の上告審が、
在特会の上告棄却(最高裁)という形で確定した。
事実に基づかない、粗悪で過激な差別の表現は、国をあげて取り締まり、
抑制する方向性が現政権下で明確に示されている。
差別を憎み、断固反対する「良心のネット保守」は、
今回、次世代の党からこぞって離反した。
また、そういった関係性を知らない大多数の有権者は、
皮膚感覚として「自民党より右」を標榜する次世代の党を黙殺し、
彼らに一票を投じようとはしなかった。
・「ネット保守」の実勢を読み違えた次世代
ネットの世界の、一部のクラスタによる熱狂的な支持を観て、
「我が党はネットでの人気は野党第1党だ。
ネットでは若い人たちの保守化傾向は強い。従って次世代の党の支持も高い」
(前出・次世代の党、幹事長談話)のような「錯覚」に陥り、
彼らの好むような、過激な保守色を次世代の党が全面に打ち出したことは容易に想像できる。
次世代の党は、そもそも維新の所属議員であった。
橋下徹氏の個人的人気と相俟った「維新ブーム」が
2012年の総選挙で沸き起こると、維新の躍進に乗じて、
後に分離独立する「次世代の党」のメンバーが多数当選した。
橋下人気・維新ブームに乗っかったに過ぎない次世代の党が、
あくまでネット上に「保守の大票田」があると錯覚したのが、
最大の間違いだと思う。
私が予想したように「ネット保守」はそもそも、
そこまでの大勢力に至ってはいない。
拙著『若者は本当に右傾化しているのか』(アスペクト)で指摘したとおり、
「ネット保守」は若者ではなく、
およそ40代とか50代の中高年層が主軸であって、
「若者」の世界ではない。
インターネット=若者という図式は、とっくの昔に瓦解した旧世界のネット観である。
ネットの実勢も、「ネット保守」の実勢も、
全く読み違えた次世代の党が壊滅したのは必然といえる。
有権者の多くは、
「安倍政権には疑問はあるが、さりとて野党に期待すべき代案はない」という
消極的な姿勢で、自民党に一票を入れたことは想像に難くない。
安倍政権を批判的に見る人は、「安倍政権は極右だ」などというが、
それは行き過ぎである。有権者の多くは、たとえ消去法であっても、
「自民党より右」を否定し、より現実的な安倍政権を普通の皮膚感覚で選んだ。
少なくとも自民党の獲得議席は静かにそれを物語っている。
・示された日本人の良心~ネット保守は「国会議員2議席分」
今回の選挙で示されたのは、日本人の常識性と、穏健性と、逞しさである。
「2年では、なんにも判断しようがないでしょう」という常識的な判断こそが、
日本人の出した回答だ。そこには、殊更天下国家論や、
事実に基づかない外国人攻撃が入り込む余地はなかった。
次世代の党の失敗は、「ネット保守」を過大評価しすぎたことに尽きる。
多分、都知事選挙の折、60万票を取った田母神候補が、
単純に東京都の人口の10倍が日本人の人口ということで、
600万票とか、700万票取れると考えていた
(となると、比例での獲得議席は公明党と同等程度の2
0―30議席=自公分離論の誕生)のだと思う。
しかし、実際の有権者は冷静に判断している。
無理筋で極端な理屈は、常に日本人の「常識」から排除される。
「ネット保守(の中でも更に濃い人々)」の実勢が、
「国会議員2人分」であることが判明した今、
現有議席を維持した安倍政権は、
何の気なしに、「ネット保守スルー」の政策を取り始めると予想される。
現状ですらヘイトスピーチ抑制の方向を示している安倍政権だが、
「ネット保守」の票田が予想以上に少ないことが示されたので、
躊躇なく「ヘイト規制法」などの立法を行う可能性がある
(ただ私は、実効性などの観点から反対ではあるが)。
更に「行動する保守」などへの規制も、ますます進むことだろうと思う。
ネット上で湧き上がる、時として差別的な言説の数々は、
「日本人一般の常識から外れた、ごく一部の人々による行い」であることが確認された今、
政権与党にとっての「ネット保守」の比重は、殆どゼロに近しいものとなったのだから。
安倍政権を100%信任したのではない。自民党に手放しでハンドリングを任せたわけではない。
今次の選挙は、過去最低の投票率も相まって「消去法」での現政権支持だ。そ
の中で、私は「現実的で穏健な保守」に期待する。
「自民党より右」を否定した有権者が望むのは、
差別や民族呪詛に断固NOを発する、弱者にやさしい穏健で微温的な、
常識的な感覚の「保守」の確立ではないのか。
*参考「自民党より右は評価されるか」
*最新の議席が更新されたましたので、冒頭の自公議席の表現を若干修正しました(2014.12.15)
日記(12/18)
朝は吹雪だった。
ベランダにも雪が積もり、小ねぎが雪に埋もれていた。
青物によっては雪で甘味が増すものもあるけど
小ねぎはどうだろう…
秋に榊の苗を買い、鉢に植えた。
本来は関東以西で育つものらしいので
榊は少し前から室内に入れていたので無事。
ベランダにも雪が積もり、小ねぎが雪に埋もれていた。
青物によっては雪で甘味が増すものもあるけど
小ねぎはどうだろう…
秋に榊の苗を買い、鉢に植えた。
本来は関東以西で育つものらしいので
榊は少し前から室内に入れていたので無事。
日記(12/20)
もう既に年末年始の休みの気分だが
まだ勤務日は4日(も)ある。
気を引き締めなければ。
先日、友達と立ち飲みの店に行って来た。
前から気になっていたところ。
ずっと前は酒屋の店舗だった。
飲み物、食べ物の券を先に自動販売機で買う。
飲み物、食べ物の種類はそれほど多くはないけど
少なすぎると言うほどでもない。
値段も手ごろ。
千円でお酒1杯とつまみ2種くらいは頼めるが
安い物もそれなりに高めのお酒もあった。
カウンターの中で調理している人が二人。
食券を受け取ったり、運んだりしている人が一人。
常連さんが多い感じで店の人と親しげに話していた。
一人で飲んでいる女性も何人かいた。
一人で飲みにいけたらいいと私も思うのだが、
ああいう、常連さんと親しげに店員が話し込んでいるようなお店は苦手かもしれない。
でも、友達と、行ってみたいねーと言っていたところにようやく行くことができて良かった。
大掃除、年賀状完了。
まだ勤務日は4日(も)ある。
気を引き締めなければ。
先日、友達と立ち飲みの店に行って来た。
前から気になっていたところ。
ずっと前は酒屋の店舗だった。
飲み物、食べ物の券を先に自動販売機で買う。
飲み物、食べ物の種類はそれほど多くはないけど
少なすぎると言うほどでもない。
値段も手ごろ。
千円でお酒1杯とつまみ2種くらいは頼めるが
安い物もそれなりに高めのお酒もあった。
カウンターの中で調理している人が二人。
食券を受け取ったり、運んだりしている人が一人。
常連さんが多い感じで店の人と親しげに話していた。
一人で飲んでいる女性も何人かいた。
一人で飲みにいけたらいいと私も思うのだが、
ああいう、常連さんと親しげに店員が話し込んでいるようなお店は苦手かもしれない。
でも、友達と、行ってみたいねーと言っていたところにようやく行くことができて良かった。
大掃除、年賀状完了。
日記(12/25)
今週はとても長く感じる。
年末年始の休みまであと何日と指折り数えて
心待ちにしているせいかもしれない。
休みだからといって帰省するだけで特に何をするというわけでもないが。
この時期、紅白の情報をテレビでもネットでも目にするけど
「北島三郎に自宅からの中継での出演を打診した」
「花子とアンの特別編を紅白の中でやる」
この二つは失礼ながら馬鹿じゃないだろうかと思ってしまった。
北島さんは紅白を去年卒業した。NHKによると紅白のステージを卒業したのであって
「特別枠」なら出てもらえるかもと判断したのだという。
花子とアンは去年のあまちゃん特別編の二匹目のどじょうを狙ったのだろう。
きっぱりと卒業宣言した人に打診する、
一度受けたからといって、受け層やドラマの性質が全く違うのに同じようなことをする、
この思考回路というか、行動様式が、頭の悪い人そのもので
NHKの馬鹿ぶりには驚かされる。
年末年始の休みまであと何日と指折り数えて
心待ちにしているせいかもしれない。
休みだからといって帰省するだけで特に何をするというわけでもないが。
この時期、紅白の情報をテレビでもネットでも目にするけど
「北島三郎に自宅からの中継での出演を打診した」
「花子とアンの特別編を紅白の中でやる」
この二つは失礼ながら馬鹿じゃないだろうかと思ってしまった。
北島さんは紅白を去年卒業した。NHKによると紅白のステージを卒業したのであって
「特別枠」なら出てもらえるかもと判断したのだという。
花子とアンは去年のあまちゃん特別編の二匹目のどじょうを狙ったのだろう。
きっぱりと卒業宣言した人に打診する、
一度受けたからといって、受け層やドラマの性質が全く違うのに同じようなことをする、
この思考回路というか、行動様式が、頭の悪い人そのもので
NHKの馬鹿ぶりには驚かされる。
おせち
オルビスのカタログの小冊子より転載
おせち
小川糸
わが家のお節の御三家は、黒豆、伊達巻、五色なますと決まっている。
これだけは、どんなに忙しくても、自分で作る。逆に言うと、
この三つさえ揃っていれば、なんとか気持ちよく年が越せるのである。
黒豆は、丹波産など、粒の大きい、上等な品を選ぶ。軽く水で洗ったら、
いきなりあつあつの煮汁をかけてさます。
そのままの状態で一晩置くと、豆はふっくらと膨らんでいる。
あとは、土鍋に入れて数日間、弱火でじっくり火を通していくのである。
気をつけたいのは、豆の硬さだ。好みにもよると思うけれど、
私は柔かすぎる豆よりも、少々歯ごたえが残る方が好きである。
だから、ちょっとずつ火を通して、冷ましては、ベストな硬さを探っていく。
そうやって作った黒豆は、表面に皺ひとつできていない。まるで
しっかりと糊をつけてアイロンをかけたように皮がピンと張っていて、
晴れやかなお正月にふさわしくなる。黒豆が上手に炊けないと、
それからの一年が、なんだかしまらないような気がするほどだ。
私にとって黒豆は、新しい年の幸先を占う食べ物と言っても、過言ではない。
伊達巻は、ちょっと自慢の一品だ。何年かかけ、ようやく今のレシピに到達した。
なるべく持たせたいので、お節作りの最後、三十日に作ると決めている。
自家製の伊達巻は難しいからと既製品に手を伸ばす人が多いけれど、
伊達巻ほど、買った物と作った物とで味の違うものもないと思う。
既製品は、どうしても甘さだけが際立ってしまうが、自分で作る場合は、
砂糖の量を調節できるので、卵の風味が感じられる優しい味になる。
そして、もっとも手間と時間がかかるのが、五色なますだ。これは、
二十六日の夜、胡麻をすり、椎茸を戻すころから始まる。
二十七日の午後、大根と人参をそれぞれ千切りにして、塩をふって水を出したら、
固くしぼってお酢につけておく。更に、蓮根、油揚げ、椎茸をそれぞれ煮含める。
夜になるのを待って、一日経ったすり胡麻に、味をつけておく。
二十八日の朝になったら、これらすべてを和えて完成となる。
五色なますは、時間が経つほどに味に深みが出ておいしくなる。毎年、
びっくりするような量ができるけれど、
不思議と松の内が明ける頃にはなくなっている。
お節料理はどうしても野菜が不足しがちなので、
そこを補ってくれるのが五色なますだ。
簡単にはできない一品だけれど、毎年、これを楽しみにしている友人もいるから、
絶対にやめられない。
その他、その年の状況や気分に応じて、数の子やニシンの甘露煮、鴨の旨煮、
きんとん、昆布巻きなどをせっせとこしらえる。
去年は、大量の身欠きニシンを買い込んだ。
身欠きにしんは、お米のとぎ汁につけたり下茹でしたりと、
やたら処理が面倒だが、その分、口にした時の喜びもひとしおである。
半分は甘露煮にしてお正月に食べ、半分は味噌漬けにして楽しんだ。
下処理をした身欠きニシンを味噌床に漬けておくと、
その後約一年間、極上の酒のアテとして活躍する。
去年、ついに輪島塗のお重を手に入れた。黒
豆の艶やかな黒、伊達巻の優しい黄色、
五色なますの鮮やかさ、それらがきりりとしたお重に収まると、
見ているだけで気持ちが晴れやかになる。
手間も時間も、そしてお金もかかる分、
ありがたみが増すというものだ。
年に一度、朝から晩までキッチンに籠って料理づけになるというのも、悪くないのである。
おせち
小川糸
わが家のお節の御三家は、黒豆、伊達巻、五色なますと決まっている。
これだけは、どんなに忙しくても、自分で作る。逆に言うと、
この三つさえ揃っていれば、なんとか気持ちよく年が越せるのである。
黒豆は、丹波産など、粒の大きい、上等な品を選ぶ。軽く水で洗ったら、
いきなりあつあつの煮汁をかけてさます。
そのままの状態で一晩置くと、豆はふっくらと膨らんでいる。
あとは、土鍋に入れて数日間、弱火でじっくり火を通していくのである。
気をつけたいのは、豆の硬さだ。好みにもよると思うけれど、
私は柔かすぎる豆よりも、少々歯ごたえが残る方が好きである。
だから、ちょっとずつ火を通して、冷ましては、ベストな硬さを探っていく。
そうやって作った黒豆は、表面に皺ひとつできていない。まるで
しっかりと糊をつけてアイロンをかけたように皮がピンと張っていて、
晴れやかなお正月にふさわしくなる。黒豆が上手に炊けないと、
それからの一年が、なんだかしまらないような気がするほどだ。
私にとって黒豆は、新しい年の幸先を占う食べ物と言っても、過言ではない。
伊達巻は、ちょっと自慢の一品だ。何年かかけ、ようやく今のレシピに到達した。
なるべく持たせたいので、お節作りの最後、三十日に作ると決めている。
自家製の伊達巻は難しいからと既製品に手を伸ばす人が多いけれど、
伊達巻ほど、買った物と作った物とで味の違うものもないと思う。
既製品は、どうしても甘さだけが際立ってしまうが、自分で作る場合は、
砂糖の量を調節できるので、卵の風味が感じられる優しい味になる。
そして、もっとも手間と時間がかかるのが、五色なますだ。これは、
二十六日の夜、胡麻をすり、椎茸を戻すころから始まる。
二十七日の午後、大根と人参をそれぞれ千切りにして、塩をふって水を出したら、
固くしぼってお酢につけておく。更に、蓮根、油揚げ、椎茸をそれぞれ煮含める。
夜になるのを待って、一日経ったすり胡麻に、味をつけておく。
二十八日の朝になったら、これらすべてを和えて完成となる。
五色なますは、時間が経つほどに味に深みが出ておいしくなる。毎年、
びっくりするような量ができるけれど、
不思議と松の内が明ける頃にはなくなっている。
お節料理はどうしても野菜が不足しがちなので、
そこを補ってくれるのが五色なますだ。
簡単にはできない一品だけれど、毎年、これを楽しみにしている友人もいるから、
絶対にやめられない。
その他、その年の状況や気分に応じて、数の子やニシンの甘露煮、鴨の旨煮、
きんとん、昆布巻きなどをせっせとこしらえる。
去年は、大量の身欠きニシンを買い込んだ。
身欠きにしんは、お米のとぎ汁につけたり下茹でしたりと、
やたら処理が面倒だが、その分、口にした時の喜びもひとしおである。
半分は甘露煮にしてお正月に食べ、半分は味噌漬けにして楽しんだ。
下処理をした身欠きニシンを味噌床に漬けておくと、
その後約一年間、極上の酒のアテとして活躍する。
去年、ついに輪島塗のお重を手に入れた。黒
豆の艶やかな黒、伊達巻の優しい黄色、
五色なますの鮮やかさ、それらがきりりとしたお重に収まると、
見ているだけで気持ちが晴れやかになる。
手間も時間も、そしてお金もかかる分、
ありがたみが増すというものだ。
年に一度、朝から晩までキッチンに籠って料理づけになるというのも、悪くないのである。