いなりずし

いなりずしにまつわる思い出 1

高校時代の部活での出来事。
1年生の時。
上下関係がとても厳しかった。
毎年5月上旬にサイクリングに行くという、くだらない慣習があった。
その際、昼食に1年生がいなりずしを作っていく掟だった。
1年生で個数を分担して作っていったが、
その中で、F代とK美が分担個数を無視して、 すし屋のような丸い桶に大量に作ってきた。
(お母さんに作ってもらったという)
彼女達からすれば、よかれと思ってやったことだろう。
女性の先輩は2人を褒めちぎり、 男性の先輩はほくほく顔で貪り食っていた。...
私を含め、他の1年生が作ったいなりずしは余り、捨てられた。
いなりずし事件とは関係ないが、私はその部を程なくしてやめた。



いなりずしにまつわる思い出 2

以前母が入院して手術の日。 私が父達の昼食としていなりずしを作っていった。
姉の義母も病院に来た。 気を遣ってきてくれたのであろう。
本当は大切な家族の手術の日に 部外者(私から見て)がうろうろするのは耐え難い。
気を遣うし。
姉の義母はおにぎりを作ってきた。
当然気を遣って父も姉もそのおにぎりを食べなければならない。
義兄は自分の血のつながった親族だからそっちのほうがいいだろうけど。
私も無理して食べたがおにぎりは嫌い。 半分食べてこっそり捨てた。
わたしのいなりずしは結局余って捨てた。いたみやすい夏の時期だった。
なぜそんな時期に私がいなりずしを作っていったかというと
単におにぎりが嫌いだから。
姉の義母は遠足か何かのように楽しそうだった。
私が付き添いで泊り込むための用意をするために手術中に急いでアパートに戻り
また急いで病院に戻るのを見て
「ゆっくりしてくればよかったのに…」などと呑気なことを言った。
(あなたは他人だからそんなことが言えるんだね)
もっと腹が立つのは、私に「来てくれてごくろうさま」と言ったこと。
は?来てくれて?あなたからねぎらわれる筋合いはない。
たとえ年長者でも、義兄は家に婿入りした人。
あなたは部外者。
その上から目線は?
姉の義母は病院の車椅子を勝手に持ち出し、廊下で孫を縦横無尽に遊ばせ
自分の娘も呼ぶと言い出したが、私たちが無反応だったためそれはやめたらしい。
大学病院の中を孫と探検し、気が済んだのか手術が終わる前に帰って行った。
あとで、私と母と三人だけのときに父は
「あれは○○(孫の名)に会いにきただけだな」とポツリと言った。
手術は無事に終わったが、不愉快な思い出。




いなりずしにまつわる思い出 3

以前の職場で、親しくしていた同僚のOさんがお弁当にいなりずしを作ってきて私にくれた。
(細かい状況は覚えていないが)お昼は交代制で
Oさんは休憩室のテーブルに私宛のメモ書きとともにきちんと包んだ状態で置いた。
私にまとわりついてくるQという同僚が私より先の休憩時間より先で、
なぜかQが私宛の包みを開けたという。
…食べたかったからではなく、見たかったとのこと。
Q本人が、楽しそうに「見たよ~」と悪びれもせずに言った。
Qは職場の嫌われ者だった。
ぞっとした。



いなりずしにまつわる思い出 4

小学生の頃、運動会の時はそれぞれの父兄が昼食持参で見に来ていた。
当時は、運動会の会場に縁日のような出店が立ち並び地域全体の行事という感じだった。
運動会のお昼はのりまきといなりずし。
私の母のいなりずしはとてもおいしい。
みんな、それぞれ、自分の家のごはんが一番だと思っていたと思う。
いなりずしの油揚げは前の晩からしっかりと煮含めておいた。
それはとてもよいにおいだった。
家のいなりは小ぶりで食べやすかった。
お昼は近所の人同士がお重を広げ、和気藹々と食べていたが
私は他人の家の食べ物を強制されるのがとてもいやだった。
遠慮じゃなくて、自分の家のものを食べたいのに。
私は食が細く、よその家のものまで食べる胃袋のゆとりはないのに。
ほれくえ、やれくえ いいがら、いいがら あがいん(食べなさい)
うんざり…
露骨にいやな顔をすると叱られるのでしかたなく他人の家の
でかくておいしくもないいなりを食べなくてはならなかった。



いなりずしにまつわる思い出 5

ある友人がいなりずしを食べながら言った。ねえ、いなりずしの皮って煮るの?
もしかして、いなりずしの皮って油揚げ?
えーーーっ! (知らないの?)
だっていなりずし嫌いだから。 
絶句した。
ちなみにその友人と私は、共通の友人の家でいなりずしをご馳走になっている
という状況での発言。
当時友人は20代半ば。私より年上だった。知らないということにもびつくりだが
ご馳走になっている食べ物を嫌いと言い切ることにもびつくり。
自分が好きだからと言って人に押し付ける気はないが
いなりずしの作り方くらい知っていてもよい。
そして大人なのだから、とりあえずごちそうになっているものは有り難く食べた方がいい。
小学生時代の私でさえ、よそのいなりずしを我慢してにこにこしながら食べたのだから。



いなり 番外

あまりにも いなり、いなりと言うとワールドメイト会員の元同僚が眉を顰めそうだ。
ワールドメイト会員は稲荷信仰はご法度だそう。
いなりずしが好きだからといって稲荷信仰とは全く関係ないのだが
いろいろこじつけて考えるのがワールドメイト信者の特徴でもある。
ワールドメイト会員の知人が秋篠宮妃を嫌っている理由が
妃殿下の親族がお稲荷様を祀っているからだという。
それは深見氏が言っていたとのこと。
妃殿下の父方は大きな庄屋。
大きな庄屋や豪農は敷地内にお稲荷さんや荒神様を祀っていたりする。
親族の稲荷信仰とはそれを指しているのか、
はたまた深見氏が稲荷神社で張って確認したのかは知らない。
稲荷信仰はご利益信仰だからいけないということだが
パンフレットをみせてもらった限りではワールドメイトこそご利益信仰ではないか。
お金が欲しい、恋人が欲しい、○○を叶えたい…そんなどろどろした執念を抱きながら
集団で神社参拝、集団行事 恐ろしい…
狐が狐がと騒いでいるが狐にとりつかれているのは信者のあなただから。
もっとも、深見氏は狐というより狸?
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おおやしまねこ

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